在宅での認知症介護はどこからが限界なのかを検証するブログ

人の話しを聴く効果~傾聴ボランティアについて

      2016/06/25

・傾聴ボランティアは「聴くこと」に徹する

 

世の中には傾聴ボランティアと呼ばれる人たちがいます。

 

孤独な高齢者や、大きな災害や事故で心に傷を負った方の話しを「聴くこと」が、主な役割です。老人ホームや個人のお宅を訪問して、高齢者の話しを聴くこともあります。

 

人は「相手の話しを聴く」よりも「自分の話しをする」方が何十倍も気持ちよく感じるそうです。ですから黙って相手の話しを聴き続けることが、どれほど大変で苦痛な行為なのかが分かります。

 

そんな大変な「傾聴」ですが、今、多くの方に求められています。熱心に話しを聴いてもらえるだけで心が癒され、目の前にある問題が解決したり心の中が整理されることがあるからです。ただ相手の話しを「聴く」ことにそれほど多くのパワーがあるものでしょうか?

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・傾聴の基本は「肯定すること」

 

傾聴の基本は「相手の話しを肯定すること」です。どんな内容の話しであっても「そんなバカなことあるはずないでしょう?」「それはあなたが悪いのよ」とジャッジしないこと。聴き手の価値観や意見は一切必要ありません。ただ相手の話しの内容を肯定し、共感するのです。

 

傾聴ボランティアは笑顔で、どんな内容の話しであっても頷いて受け入れることが基本です。一緒に笑顔で話しをしながらお茶を飲みます。相手の話しを受け入れて共感することで、信頼関係も構築されていきます。

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・話しを聴いてもらうことの効果

 

自分の心の中の苦しみや悩みを聞いてもらうだけで、心が軽くなります。話しを聴いてもらうだけでも「ストレス軽減」という効果があります。

また話しをしているうちに心の中が整理され「この苦しさの原因はどこにあるのか」「この先どうすればいいのか」と問題の解決に自分から気がつくこともあります。傾聴ボランティアは直接的にアドバイスを行いません。それは傾聴が「自ら気がつき、自ら解決すること」を援助する活動だからです。

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・「聴く」こと以上の手助けはしない

 

例えば「私は年金が少ないから、生活が大変なのよ」と聞けば、普通の人は「じゃあ、市役所に行って生活保護の申請をすればいいんじゃないですか?」とアドバイスするかもしれません。人によっては「若いときに働いて、たくさん年金を掛けていけば良かったのよ。自業自得よ」と責めるかもしれません。

 

けれど傾聴ボランティアの場合、具体的なアドバイスや感情的な意見を口にすることはありません。ただ相手の話しを熱心に聴くだけです。「そうなのですか、おつらいですね」というだけで、それ以上のことは言いません。

 

具体的な手助けはほかの専門家のすることです。傾聴ボランティアはあくまでも話しを聴くだけ。カウンセリングやコンサルタントを希望するなら、ほかの方を頼りましょう。

 

・傾聴ボランティアの問題点

 

多くの方に求められている傾聴ボランティアですが、問題点もあります。一人暮らしが長く孤独であることに慣れた方は、人と話しをすることが苦痛、また億劫になっていることがあります。そのため傾聴ボランティアを評価しない方も。

 

また「赤の他人だから本音は言えない」「こっちの話しを聴くだけで話しが盛り上がらない」というマイナス評価もあります。傾聴はすべての方に向いたものではありません。傾聴に拒否反応を示す方には無理強いは禁物です。

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